筑波大学のMBA

私は2000年4月から筑波大学大学院経営・政策科学研究科
(現・ビジネス科学研究科)経営システム科学専攻という社会人
向けのMBA(経営学修士)で学びました。

平均年齢は30歳代の半ば、授業は夜間と土曜日が中心です。
とにかくみんな気合がすごい!!農工大TLOの設立と修士論文の
執筆が重なった時は、文字通り、首が回らない状況でした。

筑波なのに茗荷谷?

筑波大学とはいっても筑波山のふもとの学園都市ではなく、東京都文京区、
地下鉄丸の内線の茗荷谷駅の目の前にあります。前身である東京教育大学の
跡地なのです。

本当に充実した2年間でした。学んだものは数え切れません。計算機室に
泊まり込んだこともありました。

そこで出会った人たちは本当に魅力的でした。職業も多種多様で、研究会や
発表会では、「ビジネスを軸にした異種格闘技大会、知のワンダーランド」と
いう雰囲気でした。

MBAらしくない?

時々「国内MBAランキング」のような記事が雑誌に載ることがあり、興味深く
覗いてみます。修了生の満足度は非常に高いと思いますが、残念なことに
必ずしも上位にありません。

理由は、MBAらしくない、つまりアカデミア色が強すぎるということのようです。
確かに修了後、大学の研究者に転じる方が非常に多いというのも事実です。
悩ましいところですが、他のMBAにはない、強い個性でしょう。

文理融合

経済学部→経済新聞記者→MBAと全く文系の道をたどっているようですが、
筑波のMBAは文理融合という特徴がありました。「理系のMBA」という人
までいたくらいです。

左手小指でコントロールキーを押しながら、JAVAアプレットのプログラムに
悪戦苦闘した経験もあります。しかも、無謀にも選んだのは、IT(情報技術)と
経営の融合分野のゼミ。腕を組み、難しい顔をして議論に加わっていましたが、
ほとんどチンプンカンプンでした。

ところが、「門前の小僧……」で、この経験が今は大いに役立っています。


筑波大学ビジネス科学研究科


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